自費出版

文章を打ち込んでいるパソコンと電卓 さ行

自費出版とは、著者が自分で費用を負担して本を出版することです。
AmazonのKDPを利用すれば、個人が無料で 電子書籍ペーパーバック を出版することができます。

自費出版の特徴とメリット

自費出版には、以下のような特徴やメリットがあります。

・誰でも出版できる
・自分が書きたいことを書ける
・自分のペースで執筆できる
・自分の可能性が広がる
・出版社に足跡を残せる
・販売経路を自分で選べて、出版後のさまざまな活動に生かせる

自費出版のデメリットと注意点

一方で、自費出版には以下のようなデメリットや注意点もあります12。

・出版するのにコストがかかる
・書店への流通が難しい
・商業出版よりも箔がつかず、権威性や信頼性に欠ける
・書籍の内容にクレームがつくこともある

自費出版にかかる費用は、本の仕様や部数によって異なりますが、一般的には数万円から数十万円程度です。自費出版では、印税や利益は全て著者に入りますが、売れ行きは保証されません。

自費出版する方法

自費出版とは、本を作るための費用を作者が全額負担して本を出版する方法です。
自費出版には、大きく分けて以下の3つの方法があります2。

個人出版

執筆・編集・印刷・販売の全てのプロセスに対して全ての費用を自分で出し、発行者としての責任を自分で持つ方法です。印刷所に製本を依頼する場合や、同人誌のように自分で印刷する場合があります。この方法は、自由度が高く、少部数やフルカラーなども可能ですが、流通や宣伝などは自分で行わなければならず、手間やコストがかかります。

企画出版

出版社が内容を企画し、制作費も負担する方法です。出版社からスカウトされる場合や、新人賞などに応募する場合があります。この方法は、出版社の力を借りられるため、流通や宣伝などは安心ですが、採用される確率は低く、内容や契約に制約がある場合があります。

協力出版

出版社と著者が協力して本を出版する方法です。出版社に原稿を持ち込む場合や、出版社から募集される場合があります。この方法は、初版にかかる全ての費用を著者に出してもらい、その後は企画出版と同じ扱いになります。この方法は、個人出版と企画出版の中間に位置し、流通や宣伝などは出版社が行ってくれますが、費用は著者が負担しなければなりません。
自費出版の方法によって、費用やメリット・デメリットも異なります。自分の目的や予算に合わせて、適した方法を選ぶことが大切です2。

自費出版の費用

自費出版の費用は、本のサイズ・ページ数・部数・装丁・デザイン・編集・校正などによって変わります。一般的な目安としては3、

個人出版:B6判・100ページ・100部で30~50万円
企画出版:原稿料として数万円~数十万円
協力出版:A5判・200ページ・1000部で200万円程度

自費出版の手順

自費出版をするには、以下のような手順が必要です。

➀ 原稿を作成する
➁ ISBN(国際標準図書番号)を取得する
➂ 印刷会社や自費出版サービスを選ぶ
➃ 本文や本文や本文や本文や本文や表紙のデザインを決める
➄ 校正や校閲を行う
➅ 印刷や製本を依頼する
➆ 販売ルートや宣伝方法を考える

電子書籍による変化

電子書籍 の登場で自費出版には以下のような変化がありました。

自費出版のハードルが下がった

電子書籍は紙の本と違って印刷や在庫のコストがかからないため、自費出版にかかる費用が大幅に減りました。また、Amazonや楽天Koboなどのサイトを利用すれば、誰でも簡単に電子書籍を出版できるようになりました。

自費出版の可能性が広がった

電子書籍は紙の本と違って容量やページ数に制限がないため、自分が書きたいことを自由に表現できるようになりました。
また、電子書籍はインターネットを通じて世界中の読者に届けることができるため、自費出版の市場や読者層も拡大しました。

自費出版の競争が激化した

電子書籍は紙の本と違って価格設定や販売方法に柔軟性があるため、自費出版者は自分の本を売り込むために工夫や努力をしなければなりません。
また、電子書籍は紙の本と違って目立ちにくいため、自費出版者は宣伝やプロモーションを行う必要があります。

自費出版市場における現状と今後の動向

自費出版市場における現状と今後の動向については、次のように考えられます。

自費出版市場は、電子書籍の普及によって拡大傾向にあります。
2021年の紙と電子を合算した出版市場は、前年比3.6%増の1兆6,742億円で、3年連続のプラス成長となりました。
そのうち、電子出版市場は前年比18.6%増の4,662億円で、出版市場全体における電子出版の占有率は27.8%となりました。

2021 年の紙の出版物(書籍・雑誌合計)の推定販売金額は前年比 1.3%減の 1 兆 2,080 億円。
内訳は、書籍が同 2.1%増の 6,804 億円、雑誌が同 5.4%減の 5,276 億円。
上半期は、20 年がリアル書店休業の影響で落ち込み、巣ごもり需要が 21 年も続いたため、プラスに推移。
しかし新型コロナの感染状況が落ち着いた秋以降は書籍・雑誌ともにマイナスとなりました。
(公益社団法人 全国出版協会・出版科学研究所によるNEWS RELEASE 『出版月報』1 月号)

今後の自費出版市場は、電子書籍の需要が高まる一方で、紙の書籍や雑誌の需要が減少すると予想されます。
また、自費出版者は、価格競争や宣伝活動に力を入れる必要があります。

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